奏汰「いい子だね。」

藍「うん…」
私は逃げると決めた。約束したけど、やっぱり嫌なんだ。バラされてもいいように一人で遠くまで逃げよう。

夜。

藍「今高校生だから、まだ電車には乗っていい時間だなぁ。けど一人でいると目立つから自転車で行こう。」

お母さん、ごめんなさい。

隣町にて

藍「そういや、ここ、幼なじみが転校した隣町…確か苗字は…藤森だっけ。探してみようかな。」

???「探さなくても居るんだけど?」

え、この声…

海斗「あのさー、夜に一人でここまで来てどういうつもりかな?ん?怒らないから言ってご覧。」

いや、顔が怖いんですけど。