しかも光一はあまりスマホを弄らないため、二日、三日返信しないということは多々あった。


ただ返信するのが面倒臭い、ということもあるが今回は本当に忙しくて返せなかったのだ。


彼女はそれぐらい分かっているのだろうと思っていたのだが、どうやら我慢の限界だったみたいだ。


『⋯⋯もうさ、私達別れよう』


最後に届いていたメッセージの内容。光一は引き止めること無く躊躇(ためら)いも無く、親指を動かし文字を打っていく。


『わかった。今までありがとう』