「ふーん…。これが噂の“KING”ねぇ…」
どこかつまらなそうに、柊くん達を頭からつま先まで見ているミサちゃん。
そして、「まあいいや」と呟いてにっこりと微笑んだ。
「それじゃあ、萌花のこと宜しくね。特に柊くん。この子、寂しがり屋だから」
「ちょっ、ミサちゃんっ!」
「ふふ、冗談よ」
ぺこりと頭を下げ、ミサちゃんは屋上を出ていった。それに続いて時空くん、桜ちゃん、葵くんも出ていった。
「萌花っ、俺はいつだってお前の味方だから!!」
葵くんの言葉にきょとんとする。
ふふっ、なんでそんなに必死そうな顔をしているの?
それがなんだか葵くんらしくて思わず笑みがこぼれた。
うーん、和やかな気分になったけど、なにか忘れてるような気がするんだよなあ。
「……あ!お昼一緒に食べるんだった!!」
萌花side _END_