「でね、話が変わるんだけど、KINGの人達がミサちゃん達に会ってみたいんだって。だから、一緒にお昼食べないかー?って」
「今から?」
「うん。ダメ、かな?」
上目遣いであたしを見つめてくる萌花。この子これを素でやっているんだから、恐ろしいったらありゃしない。
「ミサちゃん?」
「あ、うん。別にいいわよ。じゃあ早速いきましょうか」
あたしの返事を聞いて、ぎょっと目を見開く葵。
「はっ!?なんで アイツらの所なんかにっ」
「ちょっとは考えてみなよ、葵。……キングの人達が……良い人か……どうか……、見極める絶好のチャンスだよ」
「あっ、そうか。へへっ、この俺様が 見極めてやるんだから、アイツら…覚悟しろよ!!!!」
時空にうまく転がされているような感じもするが、とりあえず行く気になったみたいだから良かったわ。
「葵くん、いつも通りになってよかったねー」
……そうね、桜。何はともあれひと安心。
早速、あたし達は屋上に向かった。