はるきの容態が落ち着き、初花ちゃんの様子を見るために病室に足を運ぶ
「はいるよー」
軽くノックしてからドアを開けるが、病室に初花ちゃんの姿はない
まだプレイルームにいるのかな と思った俺は少し早足で2階のプレイルームへ向かった
案の定、さっきと変わらない場所にいた
「まだいたの?」
俺が声をかけると、ハッと顔を上げた
「はるくんは、?」
涙目でそう聞く初花ちゃんに、大丈夫だよ と答える
「よかった…」
「なんでプレイルーム来たの?」
「……はるくん、落ち込んでたから」
断れなくて と俯く
「今日は日曜日でしょ?みんなのお母さんが仕事休みだからお見舞いに来るんだよ。
でもはるきのお母さんはシングルマザーで毎日休み無しで働いてる。それでお見舞いになかなか来れないんだ。
だからはるきにとって日曜日はものすごく寂しい日で、きっと初花ちゃんに甘えたかったんだよ」
「そうなんだ…」
「でも、はるきのためを思うと、こうして病室を出て遊ぶのはまだ危ないからこれで最後にしてね?」
そう言うと、ゆっくり頷いた