「ちょっと熱はか…あ、寝ちゃった」
明らかに昼間より体調の悪そうな初花ちゃん
「ちょっとごめんね」
少し布団と服をめくって、聴診器を滑り込ませる
ほんの少しだけど、雑音も聞こえる
コンコン__
「先生、解熱剤です」
ナースの宮間がさっき頼んだ点滴を運んできてくれた
「ありがとう」
「初花ちゃん、状態どうですか?」
「んー、風邪だとは思うんだけど、肺炎っぽい感じもするんだよね。ちょっと明日検査しようかな」
「そうですか…あっ、そう言えば精神科の先生とコンタクト取れましたよ。裕真先生が引き受けてくれるそうです」
「裕真か。わかった、ありがとう」
身体中にあるアザと異常に痩せている状態から見て、日常的な虐待の可能性もあるかもしれないと思い、精神科の方でカウンセリングを頼んでた
裕真なら、任せられる