そんな時に。
鈴ちゃんから、
心の底からの叫びのような告白。
そんな、彼女を
抱き締めずにはいられなかった。
今まで自分の中で
必死に抑えていた、
気持ちが溢れ出して。
『…鈴ちゃん…好きだ…』
―――もう、止まる事はなかった。
言葉も、口づけも。
鈴がフランスに行っている間に、
もう…ちゃんとしよう。
そう思った。
ただ、限られたこの時間を今は
全て鈴に捧げたい━━━…
止まらないキスの中。
リビングのドアがゆっくりと開いた・・・
「………貴…也…さん……」
「………由………夏………」
5年間、愛した人。
こんな終わり方だけは嫌だった。
━━━俺は由夏を追いかけた。
その日は、
由夏が宿泊するホテルで
夜明けまで話し合った━━━…
俺達が出した答えは・・・・・
━━━貴也目線 終━━━