家のチャイムが鳴った。
ちょうどあたしとお兄ちゃんと姫奈さんは玄関付近にいたから
あたしはドアを開けた。
目の前には
蒼馬がいた。
「どーしたの??」
「これ!!忘れてた!」
「?」
蒼馬はあたしに小さい紙袋を差し出した。
「昨日買ってきたんだけど渡すの忘れてた!!
ほら。俺とおそろ」
蒼馬はケータイを出してあたしに見せてきた。
ケータイには椿のストラップがついていた。
「蒼…馬。うれしい!!」
この紙袋の中身は蒼馬とおそろの椿のストラップ!!
「よかったな。波斗!!」
話を聞いていたお兄ちゃんが一緒に喜んでくれた。
「?…波斗の…お兄さん??」
「うん。そーだよ」
「となりは…お姉さん??
なんかすっげー俺の姉貴に似てる…」
「蒼馬お姉ちゃんいるんだー??」
「蒼馬?!」
姫奈さんがいきなり『蒼馬』ってゆう言葉に反応した。
「はい…?なんですか?」
「『はい…?なんですか?』ぢゃないでしょ!あたし!姫奈!」
「げ……………もしかして、姉貴ぃ??!」