はる。




あたしはこの空気が好きなんだ。
あたたかくて黄色いイメージ。

そんな春の空間はぬくもりににてる。

地球の温もり、

なのかな。

あたしを包み込む温もり。
みんなも包み込む温もり。

優しい地球。

みんなのことをちゃんと見てる。

あたしはそんなに優しくないから、
そんな優しさを
ちょっと尊敬しちゃうんだ。

目を閉じて
そんなことを考えながら歩いてたら
かさっと何かにぶつかった。


ん?



赤い赤い真っ赤な花が目の前にある。
「きれ…い」

その花をじっと見つめて何のはなだろう?って考えていた。
辺りを見回すと
その花が下に落ちている。

この落ち方…

花ごとぱたぱた落ちている落ち方。
「これって…」