「おーはよ!」

朝の蒼馬の笑顔をじっと見る。
あたしに笑顔をくれる蒼馬が大好き。

「おはよ!」
だからあたしも蒼馬に笑顔をあげたい。

「かーわいー」

そうゆって蒼馬は右腕であたしの顔を引き寄せて朝の口づけ。

深い深い長いキス。

蒼馬の唇があたしの唇を求めてる。

俺は波斗ぢゃなきゃだめなんだ!みたいな感じで長い長いキスをする。

「行こっか。」

「うん!」
あたしは蒼馬の手を捕まえた。

大きい手。
あたしの手を包み込んじゃいそうな手。

蒼馬はいつもそう。

あたしを何かで包むの。

温もりとかあたたかいもので包んでくれる。あたしを守ってくれる。


「波斗の手、ちっこー」
「違うよ!蒼馬が大きいんだよ!」


蒼馬の大きい手が好き。

さらさらの髪の毛も

柔らかい唇も。