何度目だろう。
重くのしかかる、皆からの視線。
もう嫌だ_____________


春は大嫌いだ。
私の日常をぶち壊す、最悪な季節。
馴染めたクラスとのお別れが悲しい。
そんなこと言って、ホントは友達なんかいなくて、ずっと1人だったけどさ。
皆は私のことを避ける。
理由はじゅうぶん分かってた。

私は、声が出ないから____________

厳密に言うと、出せるっちゃ出せる。
でも、怖くて何も言えない。
小学4年生までは、普通に話せていたのに...
クラスの子にだって話しかけられないし、親にだって話すことができない。
何で話しかけられないのか、自分でも分からない。声を出そうとすると、謎の不安が重くのしかかり、だんだん不安になってきて、頭痛が酷くなる。
だから、私を信頼する子なんていないし、自分も他人を信頼することができない。
怖い、もう嫌だ、こんなの。

そんなことを考えていたら、
いつの間にか季節は変わっていく。




蒸し暑い夏の日。
私は中学生で、帰宅部。
家に帰って、スマホいじって、ぐーたらするのが日常。
もちろん帰宅部というのもあって、
友達はいない。 遊ぶ相手もいない。
そもそも話しかけられないから、無理か。笑







そんなことを思っていた、
ある日。
私の日常は、君色に塗り替えられたんだ________