昔々、俺は売れない作曲家をしてた。
全く芽がです
それでも毎日楽しかった。
そんな生活してたから、全て音楽優先。
バイトもほどほどに、生活費稼いでるだけだった。
俺は35才
いつのまにか世間で言われるオヤジとなり
実家の田舎に帰る事になった。
父親も母親も、もう歳だから。
実家は小さな食堂。
その店を継ぐのは嫌だったけど、何だかんだ
毎日を過ごしてた。
実家の手伝いの給料はなく
貧乏まっしぐら。
それでも結婚しなきゃなと思ってた。
なんでそんなこと考えたかって?
出会い系でなんか金持ってそうな人間探してちょっと逆玉狙おうなんて馬鹿なこと
考えてたんだ。
そしたらひでえのなんの。
浮気相手が欲しい、金持ちでいい車乗ってるやつがいいだの
出会い系なんてやるんじゃなかった
そんな時、ひとりの女からメールが来たんだ。
ちょっとメールしたけど業務連絡みたい
全然面白くない
全く絵文字も愛想もクソもない。
俺はこういっちゃなんだが、巨乳でナイスバディなフェロモンむんむんお姉さんが好きだ。
とりあえず出会い系でもモテなかった俺はその女と会ってみることにした。
住んでる街も一緒だったしね
近くのファミレス知ってるっていうから
そこで会うことにしたんだ。
その女はガリガリ。
そして髪の毛は貞子みたいで顔なんて見えてない。
どこまで肉をそぎ落としたらこうなるのか?
あちゃーハズレたー!
そう思った俺はなんとか早く切り上げて帰ろうとした。
まぁ生欲はあるが
抱く気にはならないほど、病的にガリガリ。
とりあえず俺も腹減ってたし
ファミレスで飯を食うことにした。
女はコーラ
俺はハンバーグ
飯くわねぇのかよ!
まじで、逆に心配になるわ
俺「なんかくわねえの?」
女「いや、いいです」
なんなんだ、これで男探してるっていうから
余計にわからん。
喋る気あんの?
俺「彼氏ほしいの?」
女「いえ、友達というものがほしいんです」
は?出会い系で友達とか普通作らねえだろ
俺「セフレ?ヤリ友のこと?」
女「いいえ、普通の友達がほしいんです」
俺「男の?」
女「はい」
まじで言ってんだ。なんだこの女。
冗談も大概にしとけ
無言も嫌だから喋りかけたけど怖えよ
俺「でもこれ出会い系じゃん」
「普通、彼氏をさがすんじゃねえの?」
「てか、お友達からって意味?」
なんでこんな女に興味あるような質問してんだ俺!
女「いえ、私生きてきて友達が出来たことがないんです」
「昔からいじめられてて」
相変わらず下を見ながらボソボソと話す。
貞子だろ、本物だろこれ。
女「女の人は私を人だと思ってないと思うんです」
「男の人もやらせろばっかりなんですけど」
重い。話が重いって
てか30才って書いてあったけど、こいつよく顔見たら童顔じゃね?
俺「本当に30?」
女「あれは嘘です。今年16才です」
俺「まじかよ!JKかよ!」
女「いえ、高校進学はしてないんです」
「いじめられるのが嫌だから、バイトして一人で暮らしてます」
俺「一人暮らし?その年でまともな仕事なんてないでしょ?」
女「工場で働いてるんで。そこでも女の人はみな私を避けてるんですけど」
「怖いんでしょうか、私」
俺「いや、そんな風に見えないけどなぁー」
アホか!怖えよ。普通に怖えだろこの女。
俺の意気地なし!
女「ありがとうございます(笑)」
あれ?笑った。笑ったらちょっと可愛くねえか?
気のせい、、、気のせいだろ
俺「とりあえず飯食えよ」
「今日は俺が奢ってやるから、好きなもん食えよ」
女「いえ、それは大丈夫です。」
俺「別に飯くったからやらせろとか言わんしね!そんな節操ない人間じゃないから、俺」
しかも16才なんてどっちにしろ無理。
ほぼ親心みたいな気分になってきた。
とりあえずこいつに飯食わさなきゃって
女「ふふっ(笑)じゃあそのハンバーグ一口だけください。それでいいです」
俺「やるよ、全部食え」
なんでこういう状況になったかはわからないが彼女の笑顔が可愛い事に気付いた。
だか子供だ
女「ありがとうございます。いただきます」
女はよほど我慢してたのか、一気にそれを平らげた。見てて気持ちよかったよ。
五分とかからなかったからね。
なんだろう。人間同じ釜の飯を食うと少し分かり合えるというか、親近感がわく。
俺「そういえば名前は?」
「俺、ユウキっていうんだけど」
女「私は蓮、レンっていいます」
「あの、友達になってくれますか?またあってくれますか?」
なんで名前なんか聞いたんだろう。
それにしても腹がいっぱいになったからかよく喋ってくる。
質問のラッシュ
怒涛の連続口撃で俺はフリーズ。
俺「てか警察に通報すんなよ、援交とかて言われっと俺捕まるからな!」
レン「通報しないんで、またあってください!(笑)」
笑うところがまた怖い。
なんでかしらないが、若え女の友達が出来た。
これがこの先とんでもないことになるなんて
これが俺とレンのはじめての出会い。
春の風が少し暖かくなってきた頃だ。
季節の変わり目は頭痛がする
全く芽がです
それでも毎日楽しかった。
そんな生活してたから、全て音楽優先。
バイトもほどほどに、生活費稼いでるだけだった。
俺は35才
いつのまにか世間で言われるオヤジとなり
実家の田舎に帰る事になった。
父親も母親も、もう歳だから。
実家は小さな食堂。
その店を継ぐのは嫌だったけど、何だかんだ
毎日を過ごしてた。
実家の手伝いの給料はなく
貧乏まっしぐら。
それでも結婚しなきゃなと思ってた。
なんでそんなこと考えたかって?
出会い系でなんか金持ってそうな人間探してちょっと逆玉狙おうなんて馬鹿なこと
考えてたんだ。
そしたらひでえのなんの。
浮気相手が欲しい、金持ちでいい車乗ってるやつがいいだの
出会い系なんてやるんじゃなかった
そんな時、ひとりの女からメールが来たんだ。
ちょっとメールしたけど業務連絡みたい
全然面白くない
全く絵文字も愛想もクソもない。
俺はこういっちゃなんだが、巨乳でナイスバディなフェロモンむんむんお姉さんが好きだ。
とりあえず出会い系でもモテなかった俺はその女と会ってみることにした。
住んでる街も一緒だったしね
近くのファミレス知ってるっていうから
そこで会うことにしたんだ。
その女はガリガリ。
そして髪の毛は貞子みたいで顔なんて見えてない。
どこまで肉をそぎ落としたらこうなるのか?
あちゃーハズレたー!
そう思った俺はなんとか早く切り上げて帰ろうとした。
まぁ生欲はあるが
抱く気にはならないほど、病的にガリガリ。
とりあえず俺も腹減ってたし
ファミレスで飯を食うことにした。
女はコーラ
俺はハンバーグ
飯くわねぇのかよ!
まじで、逆に心配になるわ
俺「なんかくわねえの?」
女「いや、いいです」
なんなんだ、これで男探してるっていうから
余計にわからん。
喋る気あんの?
俺「彼氏ほしいの?」
女「いえ、友達というものがほしいんです」
は?出会い系で友達とか普通作らねえだろ
俺「セフレ?ヤリ友のこと?」
女「いいえ、普通の友達がほしいんです」
俺「男の?」
女「はい」
まじで言ってんだ。なんだこの女。
冗談も大概にしとけ
無言も嫌だから喋りかけたけど怖えよ
俺「でもこれ出会い系じゃん」
「普通、彼氏をさがすんじゃねえの?」
「てか、お友達からって意味?」
なんでこんな女に興味あるような質問してんだ俺!
女「いえ、私生きてきて友達が出来たことがないんです」
「昔からいじめられてて」
相変わらず下を見ながらボソボソと話す。
貞子だろ、本物だろこれ。
女「女の人は私を人だと思ってないと思うんです」
「男の人もやらせろばっかりなんですけど」
重い。話が重いって
てか30才って書いてあったけど、こいつよく顔見たら童顔じゃね?
俺「本当に30?」
女「あれは嘘です。今年16才です」
俺「まじかよ!JKかよ!」
女「いえ、高校進学はしてないんです」
「いじめられるのが嫌だから、バイトして一人で暮らしてます」
俺「一人暮らし?その年でまともな仕事なんてないでしょ?」
女「工場で働いてるんで。そこでも女の人はみな私を避けてるんですけど」
「怖いんでしょうか、私」
俺「いや、そんな風に見えないけどなぁー」
アホか!怖えよ。普通に怖えだろこの女。
俺の意気地なし!
女「ありがとうございます(笑)」
あれ?笑った。笑ったらちょっと可愛くねえか?
気のせい、、、気のせいだろ
俺「とりあえず飯食えよ」
「今日は俺が奢ってやるから、好きなもん食えよ」
女「いえ、それは大丈夫です。」
俺「別に飯くったからやらせろとか言わんしね!そんな節操ない人間じゃないから、俺」
しかも16才なんてどっちにしろ無理。
ほぼ親心みたいな気分になってきた。
とりあえずこいつに飯食わさなきゃって
女「ふふっ(笑)じゃあそのハンバーグ一口だけください。それでいいです」
俺「やるよ、全部食え」
なんでこういう状況になったかはわからないが彼女の笑顔が可愛い事に気付いた。
だか子供だ
女「ありがとうございます。いただきます」
女はよほど我慢してたのか、一気にそれを平らげた。見てて気持ちよかったよ。
五分とかからなかったからね。
なんだろう。人間同じ釜の飯を食うと少し分かり合えるというか、親近感がわく。
俺「そういえば名前は?」
「俺、ユウキっていうんだけど」
女「私は蓮、レンっていいます」
「あの、友達になってくれますか?またあってくれますか?」
なんで名前なんか聞いたんだろう。
それにしても腹がいっぱいになったからかよく喋ってくる。
質問のラッシュ
怒涛の連続口撃で俺はフリーズ。
俺「てか警察に通報すんなよ、援交とかて言われっと俺捕まるからな!」
レン「通報しないんで、またあってください!(笑)」
笑うところがまた怖い。
なんでかしらないが、若え女の友達が出来た。
これがこの先とんでもないことになるなんて
これが俺とレンのはじめての出会い。
春の風が少し暖かくなってきた頃だ。
季節の変わり目は頭痛がする