そんな私と上原のやりとりを見て、夏帆を含めた周りの人たちに笑われる。


なんか私も一緒に笑われるのがどうも気にくわない。


「毎回思うけどなんで須藤くんに教えてもらわないの?」


私はある疑問を上原にぶつける。


だって須藤くんとも1年から同じクラスなのに、いつも私に聞いてくるのだ。


「そりゃ、出席番号で小野田が後ろだから。」


………いや、それ理由になってないでしょ!


須藤くんの方を見ると、彼は困ったように笑うだけだった。


その表情からは感情なんて読み取れるはずがない。


一線を引かれてるのがこういうところでわかるよね。