「お母さん、私、バドミントン部入る!」
「え?なに急に。どうしたの、もう運動部には入らない…っていってたのに。」
「あのね、今日体験いってみたの。そしたら魅了されちゃって!すごいの、バドミントン。もっと上達したいなっておもえてきて。」
何故かお母さんの頬が緩み、涙目になった。
「え!ちょっとお母さん?なんで?」
ほろ、とお母さんの目から涙が零れる。
「陸上の、最後の大会見てから、茉夏、辛そうにしてたから、本当に、心配してたのよ?やる気出してくれて、よかった…」
「お母さん…」
私はさっと残り保護者署名だけの入部届けを出す。
「書いてくれる?」
お母さんはこくんと頷いた。