今日大会前最後の練習を終え帰宅すると晴輝くんからメッセージがとどいていた。
「いよいよ明日大会だな」
「うん、早いね。」
「もしさ、明日俺が大会で勝ったらさ、俺の頼み事、ひとつ聞いてくれね?」
「もし負けたら?」
「そしたら、諦める。また次回頑張る。」
「わかった!いいよ👍その代わり、もしあたしが勝っても頼み事きいてくれる?」
「おう!いいよ!」
「石木条約な。破ったら戦争笑」
「よし!わかった!受けて立つ笑」
「爆笑」
「まぁお互い頑張ろ!」
「おぅ!」
もし勝ったら、勝ったら…下の名前で呼んでって、お願いしてみようかな。

「お!いいじゃんいいじゃん!」
「そうかなー?」
「そうだよー😍恋する乙女やな笑」
「なんじゃそりゃ笑笑」
なんとなく、美結に言ってみたところ、ソッコー既読がついて、美結が興奮してるのが分かる。
「美結だって恋する💕乙女なんじゃないの?」
「うっ!」
「あいてはだれだー!白状しろ!!」
「(´・з・`)ムゥ」
「じゃあ私は言わなくてよいと。今後報告はなくてよいと。」
「あ!だめー!」
「わかったよ!いいますよ!」
「どうぞ!」
「・・・電話する。」
私の携帯から即座に着メロが鳴り響く。
「もしもし?茉夏?」
「あ、美結ー」
「んでね、私の好きな人は」
「好きな人は?」
「こうちゃん…」
「ん?」
「村井晃太朗!こうちゃん!」
「・・・バド部かよ!ふふっお揃いだー」
「もー恥ずかしんだからぁ…」
「大丈夫、この秘密は死んでも守る。」
「ありがと、幼なじみ、なんだよね。」
「それでそれで??」
「気付いたら好きになってた… 」
「キャー!!!乙女じゃん!あーだから晃太朗くん、美結のこと『みゆー』って呼んでるわけね。納得ー」
「でもあいつはあたしのことなんとも思ってないよ…」
「そんなことないでしょ!」
「そんなことあるんだなー。妹的な?」
「なるほどー」
「そういうわけで、これからも進展したら報告よろしく。」
「はーい!美結もね?」
「うんりょうかい。」
「明日がんばろー」
「そうだね。また明日」
「また明日。」
恋バナの面白さがやっとわかった。なんだか美結と一層仲良くなれた気がした。