「では、今回の新人戦のメンバーを発表します。」
ごく、と誰かが唾を飲む音が聞こえる。緊張の瞬間。カナ先輩がどうか入っていますように!!カナ先輩の顔をちらっと盗み見る。顔面蒼白。今にもぶっ倒れそう。大丈夫か?!
「ちゃんと返事をしてくださいね。男子団体戦、森田彼方」
「はい!」
「木村俊」
「はい。」
「石田晴輝!」
「はい!」
「村井晃太朗!」
「はい。」
「内村春!」
「はいぃ!!」
あはは、と笑いがおきる。春くん、恥ずかしそう。
「女子団体戦、岩倉鈴音!」
「はい。」
「遠藤奏!」
「はい。」
「岡山夕花!」
「はい。」
「田辺美春!」
「はい!」
「松島恵梨香!」
「はぁい。」
「深山叶恵!」
「えぇ!じゃなかった。はい!」
「鈴木美海!」
「はい」
「村下依!」
「はい。」
「林里奈!」
「はい!」
「林里羽!」
「はぁい!」
「以上です。これからの練習。頑張って行きましょう!」
茜先輩、瑠香先輩。出られないんだ…。茜先輩の目に液体の膜がはられていく。ぽた、と雫が落ちたのが見えた。気づいたのは私だけみたい。
「ごめん、トイレいってくるー」
先生の話が終わった直後、下を向いたまま茜先輩が言う。
「あ!あたしもいくよ」
瑠香先輩…。うぅ実力主義。切ない。
ごく、と誰かが唾を飲む音が聞こえる。緊張の瞬間。カナ先輩がどうか入っていますように!!カナ先輩の顔をちらっと盗み見る。顔面蒼白。今にもぶっ倒れそう。大丈夫か?!
「ちゃんと返事をしてくださいね。男子団体戦、森田彼方」
「はい!」
「木村俊」
「はい。」
「石田晴輝!」
「はい!」
「村井晃太朗!」
「はい。」
「内村春!」
「はいぃ!!」
あはは、と笑いがおきる。春くん、恥ずかしそう。
「女子団体戦、岩倉鈴音!」
「はい。」
「遠藤奏!」
「はい。」
「岡山夕花!」
「はい。」
「田辺美春!」
「はい!」
「松島恵梨香!」
「はぁい。」
「深山叶恵!」
「えぇ!じゃなかった。はい!」
「鈴木美海!」
「はい」
「村下依!」
「はい。」
「林里奈!」
「はい!」
「林里羽!」
「はぁい!」
「以上です。これからの練習。頑張って行きましょう!」
茜先輩、瑠香先輩。出られないんだ…。茜先輩の目に液体の膜がはられていく。ぽた、と雫が落ちたのが見えた。気づいたのは私だけみたい。
「ごめん、トイレいってくるー」
先生の話が終わった直後、下を向いたまま茜先輩が言う。
「あ!あたしもいくよ」
瑠香先輩…。うぅ実力主義。切ない。