「今日から新たなメンバーが増えます。」
夏休み明けの学校。うちのクラスに転校生が来るらしい。女の子だったらいいなあ。それでバド部に入ってくれたらいいのに…。
私はちょっぴり夢見てみる。そんな偶然あるわけないのにね。
「じゃあ狭間さん、入ってきて。」
「はい」
からからと教室のドアが開く。二つに結ったちょっと濃いめの茶色の髪、くりっとまるい目、高校とは思えないくらいの童顔。かわいい子だな、と素直に思った。
「じゃあ自己紹介してもらえる?」
「はい!えっと狭間マツリカです。福岡県から来ました。よろしくお願いします!」
マツリカってどういう字でかくんだろ。私の心を察したようにカッカッカッっと彼女が黒板に名前を書く。狭間茉莉花。おぉ。拍手が起きる。
「皆さん仲良くしてね!」
先生のお馴染みの一言。仲良くなりたいな。
休み時間。勇気を出して話しかけてみる。
「えっと、狭間さん、でいいのかな、私結木茉夏。よろしくねー」
「下の名前でいいばい!まなちゃん、でいいかな?よろしくねー」
「茉夏でいいよー」
「わかった!茉夏って漢字でどう書くの?」
「えっとねー、茉莉花ちゃんの茉に、夏って書くよー」
「わあ、なんかかわいい!」
「茉莉花って、なんかの意味なの?」
「んー、茉莉花はねー、お花の名前!ジャスミンの和訳なんよー」
「おぉ!兄弟いたりする?」
「いないんだよー」
「同じく!一人っ子仲間がいた!」
えへへ、と軽く笑う。
「茉莉花ちゃんは部活する?」
「うん、するばい!」
「何に入る?」
「バド部にはいりたいなっち思っちょるよ」
「バド部!!あたし今バド部!!」
「まじで?!よし、バド部で決定や〜」
茉莉花ちゃんの紅潮した頬が可愛くて、新しい仲間に心が弾んだ。
夏休み明けの学校。うちのクラスに転校生が来るらしい。女の子だったらいいなあ。それでバド部に入ってくれたらいいのに…。
私はちょっぴり夢見てみる。そんな偶然あるわけないのにね。
「じゃあ狭間さん、入ってきて。」
「はい」
からからと教室のドアが開く。二つに結ったちょっと濃いめの茶色の髪、くりっとまるい目、高校とは思えないくらいの童顔。かわいい子だな、と素直に思った。
「じゃあ自己紹介してもらえる?」
「はい!えっと狭間マツリカです。福岡県から来ました。よろしくお願いします!」
マツリカってどういう字でかくんだろ。私の心を察したようにカッカッカッっと彼女が黒板に名前を書く。狭間茉莉花。おぉ。拍手が起きる。
「皆さん仲良くしてね!」
先生のお馴染みの一言。仲良くなりたいな。
休み時間。勇気を出して話しかけてみる。
「えっと、狭間さん、でいいのかな、私結木茉夏。よろしくねー」
「下の名前でいいばい!まなちゃん、でいいかな?よろしくねー」
「茉夏でいいよー」
「わかった!茉夏って漢字でどう書くの?」
「えっとねー、茉莉花ちゃんの茉に、夏って書くよー」
「わあ、なんかかわいい!」
「茉莉花って、なんかの意味なの?」
「んー、茉莉花はねー、お花の名前!ジャスミンの和訳なんよー」
「おぉ!兄弟いたりする?」
「いないんだよー」
「同じく!一人っ子仲間がいた!」
えへへ、と軽く笑う。
「茉莉花ちゃんは部活する?」
「うん、するばい!」
「何に入る?」
「バド部にはいりたいなっち思っちょるよ」
「バド部!!あたし今バド部!!」
「まじで?!よし、バド部で決定や〜」
茉莉花ちゃんの紅潮した頬が可愛くて、新しい仲間に心が弾んだ。