「2人にトドメの一撃を喰らわせたのも思い出したか⁇」

「うーん……」

手の甲の上に顎を乗せて 考える人のポーズ。

私は記憶を辿った。

「確かに一発軽く殴ったかもしれないけど 私がそこを通りかかった時点で 2人とも傷を負ってた。

だから、私のはトドメじゃない。」

「トドメだろ、どう考えても。
理亜に殴られて 倒れてから、2人は起き上がってきたか⁇」

どうだっただろう⁇
そんな細かいところまでは覚えてないなー。

「それは分かんないけど、でも、私悪くないよ⁇

私は2人の喧嘩を止めようとしただけで、

"喧嘩なんてしても無駄だから辞めなよ"

って言っても、聞かなかったから……」

「実力行使した⁇」

私は頷いた。