ザワザワ、、、。




教室へ入る。



そして真っ先に目に入る私の机。



「はぁ、、、。」


何度見ただろう。この落書き。

消しては書かれの繰り返し。


キリがない。と思ってから消す事すら
しなくなった自分がいた。



「死ね!!」
「消えろ!!!」
「高嶺の花だからって調子に乗るな!」



もう見慣れてしまった。



そして机の中から大量に出てくるゴミ。


これにも慣れてしまった。



ゴミを捨て、机に戻る。





そして担任がはいってきてHRが始まる。


いつもとなんなら変わりない。






そして


「キャーー!!!」
「タクマ様よ!!!!」
「今日も変わらずかっこいいわ!!」




女共のうるさい声で教室が包まれた。



声がかかった方向を見る。


これも日常。


廊下を少し明るめの茶髪が通っていく。


確か名前は、黒崎 拓磨、、だった気がする。


時期組長であり、現暴走族の総長だとか。


「あの人も大変だなー。」


私はそんな呑気な事を考えながらその人物を
無意識に目で追っていく。


180はあると思われる高身長に、
スラリと伸びた手足。
そしてスッと通った鼻筋に
二重で大きく前を見据えた瞳。


誰もが納得するイケメンと呼ばれる人。




そりゃあ、あのルックスで女が黙っている
ハズがないよなぁ。




ま、どうでもいいけど。



そう言って私は視線を前に戻したのだった。