「きれい…」


歩きながら眺める。


途中、虚しくなった。


足が止まる。


「どうした?」


「自分はあの夜空のようにきれいなのかな…?」


「……」


「きれいでいたいと願っても、無理な話か」


ほんのわずかにしか歩いてないけど。


疲れた気がして仕方なくて。


旅館に戻った。


部屋に入ると。


おかっぱ娘は、


「お風呂、開きました^^」


ニッコリ笑って言った。