「チェックしましょう」


「はい」


係員同士のやり取りだけが部屋に聞こえる。


足早に、名簿をもった係員が現れた。


「これから出席をとります、番号を呼ばれたら返事をお願いします」


係員は1番から読み上げ始めた。


どんどん呼ばれる番号。


「12番」


「…はい」


自分の番号は12番、早いほうだった。


最後の番号まで読み上げた係員は言った。


「60人中、3人不明」


そして、眼鏡の女が名簿を持った係員と交代し話し始めた。


「こんにちわ、残念ですね…全員揃わなくて」


眼鏡の女はニコッとしながら話していた。


「3人には参加放棄権が与えられます、よって2年間の出場停止です。

残念極まりないです…。

でも、2年が終われば強制参加!

それでも来ない場合は首を切り落としちゃってもかまわないので。

戦って死ぬか放棄して死ぬかの違いですよね♥」