バスに揺られる。


ガタガタとし、うねる山道。


木々はそろいもそろって出迎えてくれたかのように生い茂る。


バスの中…


まるで修学旅行生かのようにザワついている。


「あと何分ですかー?」


一人が係員に聞く。


「20分くらいですね」


「ありがとうございまぁす」


バス内で飛び交うやり取りはいつもにぎやか。


ここまではいつも皆そうだ。