20××年 12月24日 ーーー聖夜の前日ーーー 街は、普段より輝いていた。 飾り付けられ、きらめくクリスマスツリー どこからだろう、 楽しげな曲も流れている。 人々の顔には、自然と笑みがこぼれた。 そう、なんていったって 今日は"特別な日"の前日。 だからだろうか 人々は忘れてしまっていた。 すべてが明るく染まる訳では 無いということを。