「義一?」

「なにやってんだ、お前」

「あれ、桃?つうか、デケーなお前等」

俺を見つめているのは、ドデカイ義一と桃。

「たまたま来たらさ、お前の弟君に話し掛けられてさー。とりあえず俺の家に連れてきたわけ。お前、今、和紙の人形に移されている、霊魂?なんだとよ。この霊感ゼロの俺になにやらせてくれんだよ、全く」

桃が横から唾を吐きつつ、呆れた声を出していた。




「………義一………俺、逝けねーんだよ。未練なのかなー?」

俺は呟いた。