《貴様はなにも思わんか?》
〈なにかって、なに?〉

ブルーはまだ分かっていない。

《なぜ、我がここに居るかという事だ》
〈あれ?そういえば…あの黒岩の時と逆よね〉

ようやく気付いたみたいだ。



そうなのだ。
相手を助けたいと強く思えば…
向こうに移るらしく。

今の俺には、イエローが居ない。

寂しいでは無く。

ただ単純に、静流が無事で良かったと言うか…
安堵の方が大きくて…




この2人や静流を、遠巻きに見ていると言うか、不幽霊の感じで徘徊している。
逝く事すら出来ていない。
中途半端な俺。