桃達は、一部始終を眺めていたらしい。
付き合ってた頃も、友人に戻った今も、この2人は似ている。
突然誰かとも話している感じもしていたらしいけど、俺と静流の関係が心配だったようで見守っていたと、ヌケヌケと言いやがった。
「わりーわりー。見るつもりは更々なかったんだけど、お前達がいちゃつき始めたから?どこまでいくんだよって思ってさー?とりあえず声はかけたじゃん?」
「うっせ‼︎」
静流に宣言するのを、他人が見てるって。
何だよそりゃ‼︎
俺は、桃達にも噛み付いていた。
「お前達、覗きって悪趣味だろ」
毒付きながら、店の鍵を閉めた。