「へぇー。じゃ、相川は実質的にもオーナーになったって事?」
「だって。おばあさんから譲り受けたらしいよ。そう言えばさ、前に居た、おじさまバーテンダーを見なくなったけど?」
桃と渡部がカウンターで突ついてくる。
「バーデンダーの畑中はコックの木下と独立したんですよ。新潟にお立ち寄りの際はお店を探してみて下さいね」
俺は営業顔で2人にむかって言った。
「え‼︎ ホモ?」
桃は、相変わらずデリカシーがない。
共同経営者なだけなのか?
2人のプライベートまではよく知らない。
今日はこの2人が店に来てくれた。
毎日代わる代わる友人達が来てくれていた。