重たい足取りで2年3組の札がついた教室に入るともう半分くらいの人が来ていた。


わたしはすごく人見知りで自分から人に話しかけるなんてできない。

でも、周りの子はほとんど部活に入っているので、クラス替えの初日だとは思えないほど和気あいあいと話していた。


「無理だ…ぜったい入れない…」

わたしは涙が出そうになった。



「波瑠ー!」


そのときクラスの後ろのドアからわたしの大好きな声が聞こえてきた。


「陽南っ!!」