……



とりあえず、大きなタオルがコンビニに合ったので、それを購入すれば、コンビニのフードカウンターで濡れた箇所を拭き取ってもらった。


その間に、私はこっそりカイロと
温かいコーヒーを買う。


きっと、先輩の目のある場所で買ったら、
いらないって言われそうだし…。


そう思いながら、会計が済むのを確認すると、
私は先輩にそれらを渡した。


「これ、お詫びというか、謝罪のほんの
形なんですけど…」


「いらない」


あ、やっぱり……。


思った通りの返事が来たので、私は思い切り気を落とせば、先輩は悪く思ったのか、一度眉を細め応えた。


「はあ…、…やっぱりもらう」


やけになった顔だが、少し頬が赤みを帯びていた
ので、照れているのだろうと思った。


それと同時に、私もパッと表情を綻ばせ「はい!」と返事をすれば、ペタペタと先輩の身体中にカイロを貼り始めた。


「ちょ、人の体で遊ぶなよ」


私の行為に一瞬にして先輩は嫌そうな
顔をするものだから、私は頬を膨らませた。


「あ、遊びじゃないです、
人命救助です!」


「あーはいはい」


真剣な私とは違い、先輩は
呆れながら苦笑いしていた。


「どうです?温かいですか?」


彼の目線に合わせ上を見上げれば、
そう問いた。


その問いに先輩は、「うーん」と
渋い顔をしていた。


「濡れた服の上だから、
じっとりして嫌な感じ」


「え、え~~~っ」