濡れた制服で学校に行くのは気が引ける…と言うより、それで行かせる私が気が引けたので、私たちは一旦コンビニに寄った。


「…っしゅ」


「……」


本当はもっと、体が温まる場所とかがいいんだけど…そんな所ないし、近くにコンビニがあったから、避難しただけであって。


でも、まあ、外にいるよりはましだとは思うし、先輩に風邪とか引かせたら悪いよね…。


と言いつつ先程との彼の状況は
なに一つ変わらないけれど。


…ついでにくしゃみもして
いらっしゃるし……。


そう思い、私はちらりと先輩を見れば、
髪から水が滴り落ちていた。


ど、どうしよう……。
何をしてあげたら……っ


あまりにも今の条件では自分に出来ることが少なく、それよりも申し訳なさが強く、あわあわと一人焦る。


そんな私に、先輩は「大丈夫だから」と
言って、髪を少し搔き上げた。