あまり夜は外に出る事が少ないし、こうして家に誰もいないと急ぐ必要も無いから、星を見る余裕ができた。


点々とした光がばらばらと輝いていて、
あまりの多さに少し感動した。


そういえば…“彼”とも小さい頃はよく
海辺で星を見ていたっけ。


「懐かしいなあ」


マネージャーになってから、
あまり彼の事を思い出す日が減った。


それは果たしていい事なのだろうか、
少し複雑な気持ちだった。


でも、今日も濃い1日だったよ。


最近は、特に疲れてぐっすり眠る日が
多いんだ。


少し前までは何かを始めたりしなかったから、体力が有り余ってたけど、今は違うの。


はあ、疲れた。って、ベットにダイブしてると、今まで使わなかったエネルギーみたいなものが消耗しているのを感じるとさ、すごい生きてるって実感するんだ。


そういう当たり前を肌で感じているのが、なんだか不思議で、それと同時に嬉しいとも思う。


おかしいかな?柊。


でも私はこういう事でいちいち感動してる
自分、嫌いじゃないんだ。


私は一人、心の中で柊に問いかけた。


最後に、


今日も、よく眠れそうですと───。