結局、マネージャーのお手伝いをする事になり、顔を出すなら早い方がいいと、放課後理沙と一緒に部員に挨拶をしに行く事にした。


私は体操着を持ち、女子更衣室へ移動すると、
着替えながらハッと思い出したように気づいた。


待って…、バスケ部って事は、
伊月先輩もいるって事だよね?


そう思えば、なんだか気持ちが
舞い上がった。


私の事、覚えてくれてる…かな?


私に招き猫、なんて言った人だもん、
きっと覚えてくれてるよね。


そう考えたらなんだか頬が緩みそうになってしまい、私はごまかす様に首を左右に振れば、女子更衣室の扉が開いた。


「ねー、伊織ま「ま、まだ!!」


丁度ブラウスのボタンを外し終えたところに理沙が来てしまい、それはもう恥ずかしぬ思いだった。