……
「今日はここで一緒に食べよ」
そう言ってたどり着いたのは、
広い学食だった。
理沙は奥にあるテーブルを確保すれば、
腰掛けた。
「あれ?そういえば、裏庭では
食べないの?」
唐突に問われた言葉…この際理沙までも
裏庭の事を知っていたのには触れずに、
私はコクリと頷いた。
「これからは、教室で食べようかなって」
「えー?それなら誘ってくてもいいのに」
「…」
その言葉に黙り込む私に、理沙は
ふふっと笑った。
「気使わせちゃってたか」
「~~~~~っ」
図星をつかれ、何とも言えない渋い顔を
決め込むと、理沙にまた笑われてしまった。
そりゃ…邪魔したら悪いでしょう。
私とは違い、楽しそうに馴染めている
理沙の空間に、入りずらかったのだ。
やっぱり、クラスとの仲も大事だから。
そんな事を思うも、口には出さず、
私は再びお弁当を広げ本題に移した。
「さっきのあれはさ、つまり私は
マネージャーに勧誘されたの?」
自分の憶測でそう問えば、理沙は学食の
ラーメンをひと啜りしてから応えた。