真衣と付き合い出してから俺の周りにいた人たちは度々不運な出来事が立て続けに起きた。


だから、色んな情報を繋げ仮定した結果、真衣の仕業だという事に気づくのにそんなに時間はかからなかった。


「柊〜?」


「……」


自分の意志を決して曲げない彼女には、何を言っても裏目に出てしまうために、的確な言葉をどう伝えるか導く術を、俺は持ち合わせていなかった。


ほんと俺…腰抜けだな。


何も返答しない自分に真衣はしびれを切らした
のか、返事を待たず次々と口走る。


「前の子は確か引きこもっちゃったんだっけ?」


「その前はえーっと──…」


ああ、


「骨折?それとも
ストーカーのやつ?」


もう、


「んー、忘れちゃった」


やばい