解散後、理沙とファミレスに行こうという事になり私達は帰路を外れ、人通りの多い場所に訪れた。


「今日はがっつり食べたい気分」


理沙はそう言ってお腹をさする。


私もお肉とか揚げ物が食べたいなあ。


「運動後ってやっぱりたくさん
食べたくなるよね」


「私達はボール拾いとかしか
してないけどね〜」


「そうでした〜」


なんて2人して笑っていると、なんだか
辺りがやけにガヤついていた。


「なんだろね?」


理沙は首をかしげ人の集まる一体を
凝視していると────、


〜〜♪♪


理沙の携帯に着信が入った。


「はい、もしもし」


相手は誰だか分からなかったけど、
電話に出るなり理沙は顔色を青ざめる。


どうしたんだろう…。


「そうですか…、わざわざどうも」


いつもの透き通る声は低く、明らかに
良い内容ではなかったのだろう。


それから理沙は電話を切ると、
再びにこりと私に笑いかけた。


……。


「…どうしたの?」


また、なにか隠したそうな、
崩さない綺麗な笑顔───…、


そこまで思いかけた所で私は
ヒクリとした。