ニヤリとした嫌味たらしい目に、なんだか自分が笑い者にされているようで気分が悪かった。

私は気にしないように残りの窓もさっさと開けてしまおうと背を向けた瞬間、


────ガシャンッ!

「きゃっ」

いきなりボールが私めがけて勢いよく柵にあたり、大きな音に驚いてしまった。


「……っ」


いまの……っ


「あ、ごめんね!大丈夫〜?」


下から私に言い放つようにそう問いたのは、
先程私を見ていた2人組だった。


やっぱり。


悪質な行動に、私は怖くなりそのまま
縮こまっていれば、下からまた声がした。


「え、本当に大丈夫??もしかして怪我とか
負ったり…。い、今行くよ!」


始めのわざとらしい問いかけとは違い、今度は本当に慌てていうものだから、わざとかそうでないのか分からなくなってしまった。


でも今分かっているのは…、
彼らに来てほしくないという事。


私は必死に震えた体を起き上がらせ、思い切り
首を横に振れば大丈夫だと主張する。


が、彼らにはそれが伝わらなかった。


しかしその時、



「なにしてんですか?」