日曜日の休日、今日は他校のバスケ部と
合同練習だった。


「すみません、ボール取ってください!」


「あ、はい!」


他校のバスケ部員に手を挙げそう言いわれた私は、急いでボールを拾い相手に投げ返した。


「ありがとうございます!」


私はぺこりと小さく頭を下げると、部員の邪魔にならぬよう、端っこで理沙と練習の光景を眺め見る。


「今日は人が多い分、なんだか体育館が熱気
混んでるみたい」


「いつもに増して暑いよね」


理沙はそう言ってパタパタと手で
風を煽っていた。


その隣で私は他校の部員を見れば、ああ、
やっぱりみんな背が高いと関心していた。


「上の窓開けとこー」


「私も手伝う」


窓を開けようと小走りで体育館の階段を
駆け上がり窓を開ける。


ここは天井に近い分ホコリが舞い
咳き込みそうになる。


3つ目の窓を開けた時、私は不意に視線を感じ、見下ろすように下を見れば、2人の他校の部員と目があった。


「……」


…嫌な感じ。