明利「うっし。できたよ。」

勇香「はーい。」

明利さんがオムレツを二皿渡してくれる。

明利「ゆうかもあっちで食ってきな、。」

勇香「はい。!」

私は明利さんから皿をうけとって和希さんのとこへいった。

勇香「お待たせしましたー。」

大盛の方を和希さんのとこへおく。
私は向かいの椅子にすわる。

和希さんはおいてあったスプーンを二個だすと、一個無言で差し出す。

勇香「ありがとうございます。」

和希「ん。」

沈黙のなか、スプーンの音と雑誌をめくる音。

和希「あのさ。」

勇香「はい、、、」

和希「なんでもねえわ。」

そういうと、和希さんは立ち上がった。

勇香「え。」

和希「おまえら。そろそろいくぞ。」

大翔「えー。まだ9時なのに、」

明利「もう。9時なの。いってらっしゃーい。」

みんなを送り出す明利さんは奥さんみたい。
笑いそうになってあわててこらえた。

明利「ゆうかー。どしたの。」

勇香「お母さんみたい。」

明利さんは一瞬驚いたがわらっていった。

明利「じゃあ。これから、私はゆうかのお母さんだな(笑」

二人で笑いあった。

でも、本当のお母さんを思い出した。
お母さん。今どうしてますか。