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案の定、私に喋りかけてくる子
なんて誰一人いない

この空気から一刻も逃げたい!
と思ったときだった


「南ーっ!」


─えっ・・・?
私を呼んでいる……
振り返るとそこには凄い仲の良い
本多真美の姿・・・・・・

私はガックリと肩を落とすと
真美は?な顔をして私を見てきた



「どうしたっ?」


「・・・ちょっとね…」


「そかそか!
 ていうか、あたし2組なったぁ」


「そうなんだ…」


「コソ…
 南の好きな北村君も一緒だよ」


北村君というのは私が2年間
ずーっと思い続けている男子
ちっちゃくて優しくて面白くて…
言い出すときりがないくらい
大好きなんだっ!

でも、北村君と私と言ったら
メールをしてるくらいだし
喋ったことなんてないんだ・・・







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