「心愛っ…!」

待ち合わせの場所につくとすぐお兄ちゃんは私に気づいた。

みんな可愛い子ばっかだなぁ。
お兄ちゃんは女の子に笑ってなにか言うと、私の方に歩いてくる。

お兄ちゃんがほかの女の子に笑ってる。
それだけでこんなに胸が苦しくなる。
私はズキズキする胸をきゅっとつかんだ。

「心愛…走ってきたの?」
「うん。遅くなって…ごめん!」