「心愛…。 今日お前放課後 男子に告られてただろ…。」


そう。俺は心愛を見かけてこっそり盗み聞きしてしまった。


あ。そういえばそうだった。
でも…なんでお兄ちゃんが知ってるの?

「そ、そうだけど…なんでお兄ちゃんが知ってるの?」

「た、たまたま心愛みつけてそれで…その…」

「べ、別に気になったわけで聞いたんじゃねぇ」


頬を真っ赤にさせてそう言った。



正直俺は その告ったやつに嫉妬している。
嫉妬で狂いそうだ

俺も心愛の目の前で告白できたらなんて…。
そんな夢のようなことを
思ってしまう。




「そ、そっか。」
私はその言葉しか頭に浮かばなかった。