少し歩くと、月光高校が見えてきた。



あっ、そう言えば。



昨日、呼んだは良いけど会うの忘れてた。



と思っていると、



女「キャー!!」

女「黒薔薇の皆さんよー!!!」



と、女達が黄色い歓声と共に走ってこちらに向かってくる。



雪、雅、楓「ゲッ」



あっ、この光景昨日見た。



と、雪様が私の後ろに回った。



あっ、ボディーガードだった。



すると、



女「何あの女!」

女「ボディーガード?」

女「嘘!」

女「じゃあ、雪君に近付けないじゃん!」



と、私を目に入れた女子達が口々に言う。


すると、



ボディーガードを着けた女が前に出てきた。



そして、



女「貴女?どこの者か知らないけど、今すぐ雪様から離れなさい」



と言ってきたのだ。



ボディーガード「そうだ。俺は全国5位の赤羽組若頭で、こちらは全国5位の財閥のご令嬢だ」



………。



マジか。



ボディーガード「分かったならすぐ離れろ」



………。



ボディーガード「おい(殺気)」



黒薔薇「ビクッ」



「はぁー」



女、ボディーガード、黒薔薇「!」



女「なっ、ため息を着く余裕があるの?上の者にそんな態度で良いのかしら」



上の者?


「何が上なのですか?(ニコッ)」



女「そんなの、組のレベルに決まっているでしょう」



組のレベル、ね。



ボディーガード「忘れたか?俺は全国5位。全国トップ5だぜ」



………。



ボディーガード「そんじょそこらのレベルじゃ、勝てねえよ」



………。



フッ。




「この容姿を見たら、分かると思ってたんですがね(黒笑い)」



ボディーガード、女「ビクッ」



女「そ、そんな異質な容姿が何だと言うのよ!」



異質。



そう、異質だからこそ、ボディーガードの方は覚えているはず。



何せ、世界No.1なのだから。



………気付かないか。



と、



ボディーガード「ハッ!ま、まさか」


気付いたか。



女「ん?何ですの?」



ボディーガード「銀髪にゴールドアイ。世界のトップに君臨する組の、若頭の女と一致します」



女「なっ!?世界ですって!?」



「ご名答です」



………。



雪「有栖?」



「はい、何でしょう」



雪「酷いこととか、しないよね」



女「ヒッ」



………。



私は横目で2人を見る。



回りの野次が煩いな。



ま、



「雪様の命であれば、私はどうとでも致しますよ(ニコッ)」



雪「………」



この時、雪様は顔を暗くした。



何故かは分からないが。


と、



ボディーガード「お、俺の命なら、俺の事ならどうとでもして良いです!だから、お嬢様や、

お嬢様の財閥には、手を、出さないで下さい!お願いします!」



女「力」



………。



「自分と身を犠牲にしてまでも、その女に仕えるという心構えが素晴らしいですね(ニコッ)」



力と呼ばれたボディーガード。



力は、真っ直ぐに私を見てる。



強い、その女を守りたい。という意志の隠った目で。



女「わ、私も、ゴメンなさい」



謝った?



………今まで私は、化粧の濃い女は絶対謝らないものだと思っていた。



他人を犠牲にして、自分は優位に、上に立とうとするのだと。



女「わ、私が、貴女に取っ掛からなければ、力は口出ししなかったわ!だから、力の組には手出し

しないで!………お願い、します」



………この態度を見ると、世界のトップは恐れられているんだな。



「ご心配なさらず。私は、組を利用して貴女方を潰そうなどとは思っていませんから」



力、女「!!」


私の目を真っ直ぐ見る2人。



と、



?「あ~、有栖だ~」



?「おっ、ホンマや。何や揉め事か?」



?「そんな訳………ありますね」



??「「有栖~!」」



ん?



この声、まさか。



………ほっとこう。



「そんなに驚かないで下さい。何も致しませんよ。でも、(黒笑い)」



女、力「ゾクッ」



「私の敵となる行動をするのでしたら、潰しに掛からせて頂きますので(ニコッ)」



「では」



と、2人を避けて前に進むと、5人が私を待って立っていた。



あっ、ここで紹介。


黒薔薇



古宮 雪

総長。


容姿

薄金髪、黒目。

美男子、美少年。


頭脳

良い。


身体能力

抜群。


有栖の事が、、、。




美島雅

副総長。

心咲の彼氏。


容姿

黒髪黒目。

美男子、美形。


頭脳

賢い。


身体能力

抜群。




村上楓

幹部。


容姿

茶髪茶目。

可愛い。


頭脳

良い。


身体能力

抜群。




斉藤進

幹部。


容姿

蒼髪黒目。

美形。


頭脳

良い。


身体能力

抜群。




田中柳

幹部。

チャラ男。


容姿

金髪黒目。

美形。


頭脳

良い。


身体能力

抜群。



最強6人



神塚有栖

月。


容姿

白パーカーに月の刺繍、黒短パン。

フード被り。



奥野華

全国No.1奥野組若頭。


狂。


容姿

黒髪黒目。

美少女。


頭脳

頭脳明晰。


身体能力

抜群。


黒パーカーに狂と刺繍、白短パン。


緩い回りに花が飛んでるような雰囲気。




関口尚

全国No.1 関口グループ御曹司。


風。


容姿

黒髪茶メッシュ、黒目。

美形。


頭脳

良い。


身体能力

抜群。


水色パーカーに風の刺繍、白短パン。


関西弁。




神無月悟

全国No.1華道家の息子。


黒。


容姿

黒髪黒目。

美形。


頭脳

頭脳明晰。


身体能力

抜群。


黒パーカーに、黒短パン。


怒ると黒い。




雪嶋海

全国No.1雪嶋財閥次期社長。


双。


容姿

茶髪黒目。

可愛い。


頭脳

頭脳明晰。


身体能力

抜群。


蒼パーカーに白短パン。




雪嶋陸

全国No.1雪嶋財閥 次期副社長。


双。


容姿

茶髪黒目。

可愛い。


頭脳

頭脳明晰。


身体能力

抜群。


蒼パーカーに黒短パン。



華「有栖~」

海「有栖~!」

陸「有栖~!」



と言いながら抱き付いてきた3人。



上から、奥野華。雪嶋海、雪嶋陸。



華は、所謂二重人格でいつもはゆるゆるだけど、喧嘩となればキリッとして狂ったように闘ってる。



海と陸は双子で、どちらもとても可愛い。



「久し振りだな、華、海、陸」



3人「うん!」



と、



悟「そうですよ」



尚「ホンマ、寂しかったわ~!」



と言う2人は、神無月悟。関口尚だ。



この5人の繋がりは、最強6人だ。



さっき言った華、海、陸、悟、尚で5人、そして私で6人。



そう、この6人で最強6人。



「ゴメンゴメン」