「愛ちゃん、とっても綺麗だよ」



迎えにきてくれた、大ちゃんが笑顔であたしの頭を撫でてくれる。



「ふふ、大ちゃんが買ってくれたドレスのおかげだよ」


「俺の見立ては合ってたね」



満足そうな大ちゃんに、あたしも嬉しくなる。



「さすが大ちゃん」


「今日は来てくれてありがとね。みんなに愛ちゃんをやっと紹介できる」


「ヘマしないようにしなきゃ」



今日のホームパーティは、大ちゃんの仕事仲間がいるところだ。
大ちゃんの彼女として、失敗はできない。



「大丈夫だよ。それよりもほかの人に取られないように俺が気をつけなきゃ」


「何言ってるの。みんなあたしなんかより可愛い女優さんで目が肥えてるよ」


「愛ちゃんは本当に可愛いんだから。あたしなんかって言っちゃダメ」



ぷうっと頬を膨らませて、あたしの頭をたたく。