「……ん、来てたんだ」
目を覚まして、脇に置いてある椅子に座ってるあたしに気づいて目を見開く。
「……うん」
浩ちゃんが事故で入院してから1週間。
地元の病院にいるのは今日までで、明日からは東京の病院に転院するらしい。
仕事のこともあるから、あっちでリハビリをして復帰を目指すと言っていた。
浩ちゃんがあたしのことを覚えていないのは、相変わらず。
でも、毎日来ているあたしに付き合っていたという事実は認めてくれているみたい。
「看護師さんに大丈夫だって言われたからお弁当作ってきたの」
時計の針は12時をさしたころだ。
高校生の頃によくあたしのお弁当を食べてくれていた浩ちゃん。
あの頃の味を食べれば、なにか思い出してくれるかもしれないとの期待のうえ、お弁当を差し出す。
目を覚まして、脇に置いてある椅子に座ってるあたしに気づいて目を見開く。
「……うん」
浩ちゃんが事故で入院してから1週間。
地元の病院にいるのは今日までで、明日からは東京の病院に転院するらしい。
仕事のこともあるから、あっちでリハビリをして復帰を目指すと言っていた。
浩ちゃんがあたしのことを覚えていないのは、相変わらず。
でも、毎日来ているあたしに付き合っていたという事実は認めてくれているみたい。
「看護師さんに大丈夫だって言われたからお弁当作ってきたの」
時計の針は12時をさしたころだ。
高校生の頃によくあたしのお弁当を食べてくれていた浩ちゃん。
あの頃の味を食べれば、なにか思い出してくれるかもしれないとの期待のうえ、お弁当を差し出す。