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「きみ、だれ?」



新年の明けた、1月1日。
浩ちゃんが事故にあったと、恭一くんから連絡を受けてかけつけた病院。

病室のドアをあけた、あたしを待っていたのは浩ちゃんのそんな言葉だった。



「浩ちゃん……?」


「何言ってんだよ、浩一。愛莉ちゃんは、お前の彼女だろ?」



焦ったように恭一くんが言葉を言うけど、浩ちゃんはあたしのほうをもう見てはいない。



「な、んで……」



つい数時間前まで一緒にいたはずだ。
まだ、家のまで別れてから24時間なんて経っていない。



「愛莉ちゃん……」



ガラガラっとドアを開けて入ってきた浩ちゃんのお母さんに背中を支えられる。

あたしは、自分では気づかなかったけど、崩れ落ちそうだったらしい。