「だって……もう、過去のことじゃん」
高校生のころ、浩ちゃんの家によく出入りしていたあたしは、当然恭一くんともよく会っていた。
そして、それ以前に恭一くんは偶然にもあたしが中3の時に通っていた塾のアルバイト講師だった。
「お前にとって過去でも、兄貴にとって過去とは限らねぇだろ」
「もう、結構経つんだし、あれから一度も会ってないんだよ?」
「わかってるよ。でも、本当に兄貴が許せないんだよ」
こんなに浩ちゃんが怒っているのは、理由がある。
浩ちゃんが、買い物に出かけたとき「俺、ずっと愛莉ちゃんが好きだった」とあたしに恭一くんが告げ、キスをしようとしたことがあった。
結局、キスをしようとした恭一くんに抵抗していると、浩ちゃんが帰ってきて唇は奪われなかった。
高校生のころ、浩ちゃんの家によく出入りしていたあたしは、当然恭一くんともよく会っていた。
そして、それ以前に恭一くんは偶然にもあたしが中3の時に通っていた塾のアルバイト講師だった。
「お前にとって過去でも、兄貴にとって過去とは限らねぇだろ」
「もう、結構経つんだし、あれから一度も会ってないんだよ?」
「わかってるよ。でも、本当に兄貴が許せないんだよ」
こんなに浩ちゃんが怒っているのは、理由がある。
浩ちゃんが、買い物に出かけたとき「俺、ずっと愛莉ちゃんが好きだった」とあたしに恭一くんが告げ、キスをしようとしたことがあった。
結局、キスをしようとした恭一くんに抵抗していると、浩ちゃんが帰ってきて唇は奪われなかった。