「そういえば、白崎さんと愛ちゃんって同い年で同郷じゃない？」


「あぁ、そうみたいだね。だからかな、彼のことなんとなく応援してる」



内心ギクリとするけど、何事もないようにこたえる。



「たしかに、同郷でましてや同い年なんてどこかで同級生になってた可能性もあるもんね」


「うん。なんか身近に感じちゃうんだよね」



とっても身近だ。
白崎浩一は、とっても身近な同級生だった。

でも、大ちゃんには言えない。

まさか、大ちゃんの前に付き合ってた彼氏が白崎浩一だなんて思いもしないだろう。

あたしだって、まさか自分が2人連続で俳優と付き合うことになるとはおもわなかった。

あんなに好きだった人が、彼氏と一緒に仕事をするという事実に胸がぎゅーっとなるのは止められない。

好きで好きでどうしようもない彼のことだったから。