「罰として、今日集めた宿題達を俺の部屋まで持ってきて。放課後。わかった?」



「はい…」


先生は何事もなかったかのように授業を進めた。


「花〜!ごめん!私が話しかけておいて、こんな事いうのもあれなんだけど…今日習い事なの!!放課後任せていい!?」


パンッ!と両手を合わせて、ゴメン!と謝る真奈美。



「えぇ!ほんとに真奈美のせいじゃん〜!もぉ〜…じゃあ今度、ジュースね!!」




「ほんとゴメン〜!ありがと花ぁ〜〜!」



真奈美にこんなに上機嫌でいられるのも、理由はひとつ。


罰なのに、罰じゃないよ〜…
放課後にまた会えるなんて!!


担任だからいつでも会えるんだけど…
理由がないと会えないから。



近いようで遠い距離なんだよなぁ。