『てっきり笑われると思ってたのに・・・』

チラリとタブレットの上から凱の様子を伺うと、スマホのメールチェックをしているようだった。

その顔は何を考えているのか分からないが、機嫌が悪くない事だけはわかった。

ホッとして、タブレットから食べたいものを探し出す。

「遠慮せずに頼んでくれ。
それから、・・デザートを注文したいから・・・・・何があるか教えてくれ」

凱の言葉に俯いていた顔を上げると、デザートの話辺りで視線をそらし、照れくさそうに話す。

「甘いものがお好きなんですか?」

「柄にもないだろ」

「見た目と違うのはお互い様なので」

お互い顔を見合わせて笑った。