『なんでこのタイミングでお腹が鳴るの?!
もう死にたい(><)』

恥ずかしいやら、申し訳ないやらで俯いて顔が上げられない。

「悪い。」

「え?」

てっきり笑われるものだと思い、覚悟を決めていたと言うのに、逆に謝られてしまい戸惑いを隠せない。

「気付かなくて。何か食べよう」

「え?」

杏奈が何か言う前に、車は近くのファミレスに入った。

「あの・・その」

店に着くと丁度空いている時間帯だったようで、すぐに席に案内された。

「いらっしゃいませ。当店は初めてでしょうか? 当店ではタブレットにてご注文して頂くシステムに・・・」

何か言おうとしたら、店員が来て注文方法を説明し始めてしまい、何も言えないまま店員が席を離れるのをぼんやりと見ていた。

「タブレットか・・・悪いが好きなものを注文してくれ」

タブレットをさっさと渡して杏奈が注文するのを待つ。